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久保田たかし(崇)の『復興・防災論』【その13】

コラム

※この記事は2018年6月18日に作成されました。

大阪で震度6弱の地震が発生、いま改めて注意したいこと

本日(6月18日)朝、大阪で震度6弱の地震が発生しました。
京都に住む私は自宅、家族含め幸い無事でしたが、大阪では死者含め被害が出ています。忘れた頃にやってくるのが地震ですが、改めて注意したいことをまとめてみます。

(1)次の地震が発生するかもしれないと考えておく
2016年の熊本地震では、比較的大きな地震の約28時間後に、さらに大きな地震(本震)が発生しました。もちろん、そうならない可能性もありますが、気象庁も注意喚起しています。揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してください。
特に地震発生から2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。(気象庁ホームページより。太字は筆者)

(2)家族への連絡
安否情報を伝えることはきわめて重要です。可能なら、できるだけ早く、LINE、facebook(メッセンジャー)などのSNSやメールなど、「電話によらないツール」で連絡することが大事です。
そうすることにより、電話のパンク状態を軽減することにつながりますし、もっと大事な電話(例えば、救助を求める電話)がつながるようになります。 逆に、安否情報を近しい人に伝えないでいると、そうした方から安否確認の電話がかかってきて、電話回線を無駄に消費することにもつながってしまいます。 恥ずかしながら私も、静岡の母から今朝方、無事かどうかの電話をもらってしまいました。「大阪で発生した地震なので、京都も揺れたものの大した被害はなく大丈夫だろう」と私は思いましたが、遠方に住む人からすれば関西一円が心配です。(京都市内でもケガや建物損壊等の被害は出ています)

関西に下宿している学生のみなさんも、親御さんが遠方にいらっしゃる場合には(できる限り電話によらない方法で)安否を伝えてあげてください。
他に「電話によらない」連絡手段としては、NTTの「災害用伝言ダイヤル(171)」があります。「インターネットが使えない遠方の家族・知り合い」には特に便利です。いざというときは171に登録することを予め伝えておきましょう。web上でも伝言の登録、確認ができます。

(3)防災グッズや簡易トイレの備え
今回被害がなかった方も、これを機に食糧、水、運動靴、その他グッズの確認をしておきましょう。簡易トイレは売られているものもありますが、トイレに水が流れなくなった場合でも、ビニール袋や新聞紙があれば当面しのげますので、準備をおすすめします。
水が流れないからといってトイレを我慢することは健康にも悪影響を及ぼしますので、とても大事なことです。

最後に、今回倒壊ブロック塀で女児が犠牲になりました。心からご冥福をお祈りいたします。地震では火災発生やブロック塀含む建物倒壊のリスクがあります。木造密集地域や倒れそうな建物、ブロック塀に近づかないように、というのが私たちにできることではあるのですが、そもそも倒れそうな(それなりの高さがある)ブロック塀を放置することも問題に思います。
簡単ですが以上とします。今回犠牲になられた方のご冥福と、これ以上被害が拡大しないことを祈ります。