『こども家庭センター』がオープンしました!
お知らせブログ
こども家庭センターがオープンしました!
これまで複数の場所に分散されていたこどもに関する相談を徳育保健センターに集約し、ワンストップ化を図りました。
併せて、改修工事を施し地元木材を使用したヒノキの相談ルーム2室と、保健師さんなど専門職が多い職場のフリーアドレス化の整備を行いました。
相談などに気軽にお越しくださいね!
この件について、友人の牧野亮平さんからの詳細なレポートがありますので、ご紹介させていただきます。いつもご丁寧にありがとうございます!
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掛川市の「こども家庭センター」オープン◾️
ー 「切れ目のない支援」を実現する窓口一本化のための「フリーアドレス」というチャレンジを組織マネジメント論観点で考える ー
本日3/28(金)朝,掛川の市の機関としての「こども家庭センター」の開所セレモニー&内覧会が開催。
対象は掛川市議さん&報道関係者のみとのことで,自らは行かずに,仲間うちに情報シェアした上で,懇意にしている掛川市議さんに質問を託しました。
1年前の2024/4/1に,まずは子育て相談や発達相談などの窓口が別々のロケーションに分かれたままの分離型だけど体制上は一元化した"センター"をオープンしたのが,このたびの新年度からは子育て・発達相談などの窓口を一本化した施設としてオープンとのこと。
「切れ目のない子育て支援」を実現するための窓口一本化の施策としての同様の「こども家庭センター」開設は磐田では1年先行して実現させていて,袋井でもスケジュールは不明だけど同様のことが新年度の施策として計画されています。
市としてこれまで複数の部門や場所に分散していた母子保健・虐待対応・障がい児施策・発達支援などの窓口や取組みが「こども家庭センター」に集約・一元化されることで,要するに,相談に行く市民としてはあちこちタライ回しにされることがなくなるメリットがある。
行政組織内でこれまで分かれていた部局・機能間での連携・情報共有が密になされるようになることで,支援を必要とする市民にとっては「切れ目のない支援」が実現するし,職員さんの側も仕事を円滑に進めやすくなる。
また,こうした市の機関と連携して働く立場の民間の医療・福祉機関などの支援従業者さんにとっても市との連携・業務が円滑になることが期待される。
掛川市長 久保田 崇 さんの定例記者会見にて,センター内部をイメージできる資料が紹介されてました👀
【久保田市長の3月度 定例記者会見映像】
11分30秒のところから5分間
https://m.youtube.com/watch?v=AsQgbgPtu4Y
わかりやすくて親しみやすいトピックとしては
「地元の資源を活用した木の香り漂う相談の部屋を新設」。
そして…
そもそもが子育てや発達支援などの窓口を一本化する施策の一環であるのだけど,更に踏み込んで,「多職種が有機的に連携できるように」と「フリーアドレス」化をこの新センターでの「チャレンジ」の1つに挙げていることが大きな特色として特筆される。
「フリーアドレス」とは,一般的に,オフィスなどの作業スペースで,スタッフ個々人に固定のデスク(着席するデスク)が割り当てられていない方式のこと。
各スタッフはその日の状況や好みに合わせて,空いている席を自由に選んで利用するため,決まった席に縛られずに柔軟な働き方ができるようになるというもの。
この新センターでいえば母子保健・こども家庭相談・発達支援の3つの係があるけれども,フリーアドレスであるということは,来所者側からするとどの職員さんに話しかけても対応してもらえるということになる。
もちろん,職員さん1人1人が全ての領域をカバーしきろうとすると覚えることが多すぎになってしまうので,深い話はそれぞれの領域を専門とする職員さんが担当するけれど,少なくとも最初の導入のところはどの職員さんでも対応できるようにするとのこと。
職員さんの職掌毎の専門性が深い領域であるので,安直に"多能工"化を求める訳にもいかないけれど,異なる職掌の職員さんたちが,まずは同じ空間で連携し合えることで,相談に来る市民にとっても職員さんにとってもストレスなく相談/対応ができて,良い形になったものと想像される。
さて,組織論や経営管理論の流れをくむ組織マネジメント論の分野では,組織を「組織分業型」組織と「アメーバ型」組織に分類したスコープで考察するスキームが提唱されていて…
組織の構成員個々の職務が厳然と区切られて割り当てられ,分業体制が明確な
「組織分業型」組織と,構成員が個々の元々の分掌範囲にとらわれず「一歩はみ出す」ように臨機応変に柔軟に立ち回って創意工夫を重ね,組織全体が本来の目的を遂行するのに貢献する「アメーバ型」組織。
「仕組み」に依存した前者と「人」に依存した後者。
一概にどちらが良いというものではなく,双方のいいとこどりをしたハイブリッドな形が望ましいと思われるけれど,災害時などを始めとして現実のお困りごとの解決には,様々な担い手が元々の役割を越えて「一歩はみ出す」アメーバ的なあり方が問題解決のために大きな力になりそう。
「分業」の枠組みのなかで特定の職務に特化して専門性を高めることも,
それを軸足にして,「一歩はみ出す」アメーバのように柔軟に立ち回って上位目的に貢献できる思考やマインド,応用的なスキルも,どちらも持ち合わせた担い手が育っていくと心強い。
ただ,それというのはやはり「人」に依存する面が大きくて,個々人のスキルアップや業務負荷などの負担は上がるし,運営・育成するマネジメント面の発想としても大きな転換が求められるはずではあるだろう。
ちなみにこの記者会見映像では,「こども家庭センター」の前後のトピックとして,掛川市役所職員キャリア採用の年齢要件撤廃の件と,マイクラによるバーチャル横須賀城再現が紹介されてて,どちらも興味深い話題。
掛川市の年齢要件を撤廃したキャリア採用の件は基本的に職場ローテーションの対象になるけど,今回ジョブ型採用というのも県内初で併せて導入していて,そちらは職種固定の前提での採用。
掛川市が新年度から「マーケティング課」を新設するのも一大トピックだけど,そこのマーケティング課長さんを内定させてあって,その方がジョブ型採用第1号になるとのこと。
マイクラによるバーチャル横須賀城再現は3/31公開。
子どもたちがマイクラでこういうのを一から作り上げるのはハードルが高いし,高天神城や横須賀城にみんなが足を運ぶかというと
そうでもないけど,マイクラでこういう世界が作ってくれてあって探検できるとなると間口が広がりそう。
久保田市長の会見では,第1弾の高天神城に続いて第2弾の横須賀城が並び立つということで,役割や機能の異なる高天神城と横須賀城の比較ができるよ〜という紹介が面白かった。








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